エンディングノートは、自分の想いを形にするためのツールですが、その重要性がプレッシャーとなり、途中で挫折する人も少なくありません。
- エンディングノートを書き始めたいけど、何から書けばいいのかわからない
- 書いているうちに嫌になってしまった
- エンディングノートを簡単に始められるステップ
- よくある失敗を防ぐコツ
それでは解説します。
エンディングノートが書けない理由とその解決策
書く内容が多すぎて何から始めていいかわからない
エンディングノートには財産情報や医療・介護の希望、葬儀の内容など多岐にわたる項目があります。
そのため、「全部書かないといけない」と思い込んでしまい、手が止まってしまうことがあります。
- 1日5分だけ書く時間を作る
- いきなり全項目を書こうとせず、「今日は名前と連絡先だけ」「明日は医療について1つだけ」など、小さく分けて進める
- 優先順位を決める
- まずは書きたい項目だけにしぼる
- 特に、「財産の整理」や「医療・介護の希望」など、家族に伝えたい内容から始めるのがおすすめ
書くことを考えるのがつらい
正直、私もコレが一番の挫折ポイントです
これからの人生に、病気や介護、そして死ぬことしか待ってないんだな、という現実を直視せざるを得なくて・・
死や老後について具体的に考えるのは、精神的な負担になる場合があります。
特に「縁起でもない」と周囲に言われると、さらに手が進まなくなります。
- 前向きな気持ちで取り組む
- エンディングノートは「自分らしい人生を形にするためのツール」と考える
- 将来の安心感につながることを意識する
- 家族と一緒に進める
- 1人で書くのがつらいと感じるときは、家族や友人と一緒に話し合いながら進めると気がラクになる
手書きが面倒で続かない
エンディングノートは手書きで書くのが一般的ですが、「字を書くのが苦手」「修正が大変」と感じる人もいます。
- デジタルエンディングノートを活用する
- スマホやPCで記入できるアプリやサービスを活用すれば、簡単に内容を編集・保存できる
- クラウド保存が可能なものを選ぶとさらに便利
- テンプレートを利用する
- 書き込み式のテンプレートを使うと、必要な項目だけを埋められるので負担が軽減する
エンディングノートを書く際のよくある失敗
完璧を目指しすぎる
すべての項目を埋めようとすると、途中で疲れて挫折してしまいます。
- 「とりあえず書いてみる」という気持ちで取り組むことが大切
- 間違いがあっても、あとで修正すれば問題ない
家族に共有しない
エンディングノートを書いても、内容を家族に伝えないと、いざというときに活用されません。
- 完成したら、家族に内容を共有する時間を設ける
- 「どこに保管しているのか」「何が書いてあるのか」を簡単に伝えておくだけでも安心
内容を更新しない
エンディングノートは一度書いたら終わりではありません。
ライフステージの変化に合わせて内容を見直す必要があります。
- 定期的に内容を確認し、必要に応じて更新
- 半年~1年に一度、見直す習慣をつけると良い
簡単に始められる!エンディングノートの5つの基本項目
エンディングノートに何を書けば良いかわからない人のために、基本的な項目以下にまとめました。
これだけでも十分役立ちます
この5つ!
- 自分の情報
- 緊急連絡先
- 財産情報
- 医療や介護の希望
- 葬儀・供養の希望
まずはこの基本項目を書いてみませんか?
自分の情報
項目 | 記入例 |
---|---|
名前 | 田中太郎 |
住所 | 東京都千代田区○○1-2-3 |
連絡先 | 090-1234-5678 |
生年月日 | 1965年5月10日 |
緊急連絡先
項目 | 記入例 |
---|---|
家族 | 田中 花子(妻)080-9876-5432 |
友人 | 鈴木 一郎 070-4567-8901 |
職場 | 株式会社〇〇 総務部 03-1111-2222 |
財産情報
項目 | 記入例 |
---|---|
銀行口座 | ○○銀行 千代田支店 普通口座 12345678 |
不動産 | 東京都世田谷区××1-2-3 |
保険 | ○○生命保険 証券番号:987654321 |
年金 | 厚生年金番号:1234567890 |
書類保管場所 | 通帳:リビングの金庫 保険証券:書斎の引き出し 不動産契約書:書斎の金庫に保管 |
医療や介護の希望
項目 | 記入例 |
---|---|
延命治療 | 延命治療は希望しない |
介護 | 自宅での介護を希望 ただし難しい場合は専門施設での介護も検討する |
葬儀・供養の希望
項目 | 記入例 |
---|---|
葬儀形式 | 家族葬を希望 |
遺影 | ○○の旅行写真を使用 |
供養方法 | 海洋散骨を希望 |
まとめ:自分のペースで書いてみる
エンディングノートは、人生の締めくくりを自分らしくするための大切なツールです。
すべてを完璧に書く必要はありません。
小さな一歩から始め、自分のペースで進めていきましょう。
そして、書き上げた内容を家族と共有することで、安心感を得られます。
「書けない」と感じている人も、この記事を参考にして、今日から少しずつエンディングノートを書いてみませんか?
エンディングノートを書くのが「面倒」に感じます。
簡単に取り組む方法はありますか?
エンディングノートは、すべてを一度に完璧に書く必要はありません。
以下の方法で気軽に始めてみましょう。
- 簡単な項目から始める:名前や住所など、すぐに記入できる基本情報から書き始めると負担が減る
- テンプレートを活用:市販や無料でダウンロードできるエンディングノートを使うと、書くべき項目が明確になる
- 5分ルール:1日5分だけ取り組むと、気づけば完成に近づく
エンディングノートは「途中でもOK」です。
無理せず、自分のペースで進めましょう。
「エンディングノートは必要ない」と思うのですが、本当に書くべきですか?
エンディングノートは義務ではありません。
しかし、以下の理由から書いておくと安心です。
- 家族の負担軽減:自分の希望を書いておくことで、家族が迷うことなく対応できる
- 自分らしい生き方の記録:葬儀や財産の希望以外にも、感謝のメッセージや大切な思い出を残せる
- 法律的効力はないが重要:遺言書ほどの効力はありませんが、家族の指針として大いに役立つ
必要性を感じない場合でも、簡単なメモ程度から始めてみてください。
エンディングノートを書くことが「怖い」と感じます。
どうしたら良いでしょうか?
エンディングノートに向き合うことは、自分の「死」を考えることでもあり、怖く感じるのは自然なことです。
以下を試してみてください。
- ポジティブな視点を持つ:エンディングノートは「自分らしい生き方」を見直す機会と考える
- 家族と一緒に書く:一人で書くのが怖い場合は、家族や友人と話し合いながら進めると安心感が生まれる
- まずは楽しい項目から:好きな食べ物や趣味、旅行先などの軽い話題を書いてみる
少しずつ取り組むことで、次第に「怖さ」が和らぎます。
書いたエンディングノートが「不安」です。
本当に役立つのでしょうか?
エンディングノートは、書いて終わりではなく「見直し」や「更新」をしていくものです。
不安を感じたら以下を試してみてください。
- 家族に共有する:内容を家族に見せておくことで、意向がきちんと伝わり、不安が軽減する
- 専門家に相談:弁護士や終活カウンセラーに確認してもらうと安心感が得られる
- 必要最低限でOK:全項目を埋める必要はなく、家族に伝えたいことを中心に書けば十分
終活の困りごとのご相談はコチラ → 終活と相続のまどぐち
エンディングノートは、完璧でなくても「書くこと」に意義があります。
エンディングノートを書く時間がないと感じています。
どうすれば良いですか?
忙しい中でも、以下の方法で効率よくエンディングノートを書くことができます。
- スマホアプリを活用:エンディングノート用のアプリを使えば、移動中などに少しずつ記入できる
- 項目を絞る:すべてを書く必要はなく、「葬儀の希望」「財産の分配」など、優先項目に絞る
- 1回で終わらせない:1日1項目だけ書くなど、時間を区切ると負担が減る
短い時間で少しずつ進めるのがコツです。
エンディングノートを家族に見せるのが「恥ずかしい」と感じます。
どうしたら良いでしょうか?
エンディングノートを共有するのに抵抗がある場合、以下を参考にしてください。
- 一部だけ共有する:すべてを見せる必要はなく、葬儀や財産分配など、必要な部分だけ伝えることも可能
- 家族へのメッセージとして考える:恥ずかしい部分も「感謝の気持ちを伝える手段」として受け入れてみる
- 信頼できる人に預ける:直接渡すのが難しい場合は、専門家や信頼できる友人に保管をお願いする方法もある
家族にとってエンディングノートは「心の支え」になるものです。無理せず少しずつ進めましょう。
終活に関する困りごと記事:一覧はコチラをクリック
終活に関するあらゆる相談はコチラ
コメント