お墓を継ぐのは、ほとんどが長男・長女であって、核家族化や少子高齢化が進む現代では、お墓の管理や継承が難しくなるケースが増え、墓じまいを選択する方が増加しています。
ご先祖さまがいたからこその「今」なのですが、いざ「お墓をどうするか」問題に直面すると、正直なところ重荷としか思えません。
墓じまいなんて言葉をタブー視していたかのような頃から、とうとう抜け出すタイミングなんじゃないかと。
その先頭を切り開いていけるのは、我々50代なのではないでしょうか?
お墓というしばりは、私の代で断ち切ってやるぞー、みたいな・・
お墓を受け継ぎたい人は、継受していけばいいのです。
いやだな、なんか面倒くさいな、などの言葉が頭をよぎった方には、ぜひ選択肢が広がっていることを知っておいてもらいたいです。
家族が亡くなったら、まともな判断なんて出来ないのです。
急かされて、流されるだけなのです。
そうならないために、また先に自分が死を迎えたときの家族を思って始める終活の一つが「墓じまい」です。
墓じまいについて
- 具体的に何をすれば良いのか
- 費用はどれくらいなのか
- 何かトラブルが起きるんじゃないか
- お墓なんて継ぎたくない
墓じまいに必要な手続きや費用の詳細、注意点
墓じまいとは?その理由と背景
近年、以下のような理由で墓じまいを選択する方が増えています。
- 後継者がいない:少子化でお墓を守る人が減少
- 経済的負担:墓地の管理費や維持費が負担に
- ライフスタイルの変化:遠方のお墓に通えない
- 価値観の変化:自然葬や納骨堂を選ぶ人が増加
私たち夫婦のお墓を子供たちに継がせたくない派です
無宗教だし
多くの方に選ばれている
墓じまいに必要な手続き:手順
墓じまいを進めるには、以下の手続きが必要です。
家族での話し合い
墓じまいは家族にとって大きな決断となるため、まずは全員でしっかり話し合いを行いましょう。
特に親族間で意見が分かれる場合もあるため、慎重な調整が必要です。
現在の墓地管理者への相談
墓じまいを決めたら、まずは墓地や霊園の管理者に連絡します。
墓じまいの手続きや書類について説明を受けましょう。
改葬許可証の取得
遺骨を別の場所へ移す場合、役所から「改葬許可証」を取得する必要があります。
- 必要書類:現在の墓地の埋葬証明書、新しい納骨先の受け入れ証明書
- 手数料は地域によりますが、数百円程度
石材店による墓石撤去工事
墓石を撤去する工事が必要です。
墓地管理者の指定業者がいる場合もあるため、確認してから依頼しましょう。
費用は墓石の大きさや場所によりますが、10万~50万円程度が目安です。
遺骨の移転または供養
遺骨は新しい墓地や納骨堂、散骨(海洋散骨や樹木葬)などで供養します。
海洋散骨
樹木葬
また、移転先がない場合は、お寺や霊園で「永代供養」を依頼することも可能です。
永代供養
墓地の契約解除と土地返却
墓石撤去が終わったら、管理者に報告し、墓地使用契約を正式に解除します。
墓じまいにかかる費用と費用を抑えるコツ
墓じまいにかかる費用の目安
項目 | 内容 | 費用の目安 | 費用を抑えるコツ |
---|---|---|---|
墓石撤去費用 | 墓石の解体・撤去作業 | 10万~50万円 | 複数業者から見積もりを取り比較する |
遺骨移動・改葬手続き費用 | 改葬許可申請の手続きや新しい供養先への移動費用 | 500円~数万円(自治体手数料) | 手続きを自分で行うことでコストを削減可能 |
新しい供養先の費用(永代供養など) | 納骨堂や永代供養墓の契約費用、または海洋散骨・樹木葬の費用 | 5万~50万円 | 供養先の種類やプランを慎重に選ぶ |
墓地返還に伴う清掃・整地費用 | 墓地を更地に戻すための費用 | 3万~10万円 | 墓地管理者の指定業者を利用すると手続きが円滑 |
一番安く出来たとして20万円くらい・・?
でも100万円くらいになる可能性もある?
離檀代行もお願いできる
費用を抑えるための3つのコツ
墓じまいの費用をできるだけ抑えるためには、以下のポイントをチェックしましょう。
- 複数業者に見積もりを依頼する
- 費用が業者によって大きく異なるため、3社以上に見積もりを依頼して比較することが重要
- 自治体の補助金制度を確認する
- 地域によっては、墓じまい費用の一部を補助してくれる制度があるので、自治体の窓口やウェブサイトで確認
- 既存のお墓を小型化する選択肢を検討
- 完全に撤去するのではなく、墓石を小型化して管理費を削減する方法もある
だいぶ高齢化進んでるし、坂道が多くてお墓に行くのが大変なのに・・
墓じまいのトラブルを避けるための注意点
親族間のトラブルを防ぐ
「お墓を撤去することに反対された」というトラブルがよくあります。
法要を行ったり、お寺に相談したりして、丁寧に進めましょう。
供養の方法を明確にする
墓じまい後の供養方法をしっかり考えることが大切です。
散骨の場合でも合同供養や法要を検討することで、遺族の心の整理がしやすくなります。
違法な改葬に注意
改葬許可を得ずに勝手に遺骨を移動することは法律違反です。
必ず自治体の指示に従い、正式な手続きを行いましょう。
悪徳業者に注意
「不当に高額な費用を請求された」というケースもあります。
契約前に料金明細を確認し、信頼できる業者を選びましょう。
ぼったくられないために
墓じまい後の選択肢(永代供養・納骨堂・散骨)
墓じまいをした後、遺骨をどのように供養するかは重要なポイントです。
供養先 | 特徴 | 費用相場 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
永代供養 | 寺院や霊園が遺骨を永代にわたり供養してくれる | 10万~30万円 | 維持管理の負担がない | 個別供養が難しい場合がある |
納骨堂 | 屋内施設に遺骨を安置のためアクセスが良い施設が多い | 10万~50万円 | 都市部に多く、天候に左右されない | 契約期間が限定される場合がある |
自然葬(海洋散骨・樹木葬) | 山や海など自然に還す方法 | 5万~20万円 | 墓地の維持が不要で自由度が高い | 一度散骨すると回収ができない |
手元供養 | 自宅に遺骨を保管(骨壷やアクセサリーなど) | 数千円~10万円 | 身近に故人を感じられる | 遺族間で意見が分かれる場合がある |
永代供養
寺院や霊園で遺骨を永代にわたり供養してもらいます。
費用は10万~30万円程度が一般的です。
永代供養や離檀代行・行政手続きもお任せできる
納骨堂
屋内施設に遺骨を安置する方法です。
都市部でアクセスが良い施設が増えています。
また「送骨」というサービスもあります。
送骨とは配達サービスを利用してお寺や霊園などにご遺骨を送り、納骨してもらう新しい供養の事
自然葬(海洋散骨・樹木葬)
海や山に遺骨を撒く供養方法で、特に海洋散骨は近年人気が高まっています。
全国の海域に対応の海洋散骨
花と眠る樹木葬
手元供養
自宅で故人の遺骨を保管する供養方法です。
代行海洋散骨:ガラス製の手のひらサイズのお墓
墓じまい:業者さん選びでオススメなこと
墓じまいをスムーズに進めるには、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
以下のポイントを押さえましょう。
複数の業者から見積もりを取る
墓石撤去費用や供養費用は業者によって大きく異なります。
一社だけで決めず、少なくとも3社以上の見積もりを比較することをおすすめします。
オススメはコチラ
サイト名 | 特徴 |
【わたしたちの墓じまい】 | 永代供養、離檀代行・行政手続き、魂抜き・閉眼供養、散骨など |
お墓のミキワの墓じまい 全国対応16.5万円より | お墓の解体・処分から行政手続き代行まで、わかりやすい価格でワンセット |
「いいお墓」 | 日本最大級のお墓探しサイト |
業者の実績と口コミを確認
過去の施工例が豊富で、利用者からの評価が高い業者を選びましょう。
口コミサイトや地域掲示板、SNSなどで評判を確認するのも有効です。
契約前に明細をチェック
料金の内訳が明確かどうかを確認しましょう。
「撤去費用」「人件費」「処分費」などが細かく記載されているかがポイントです。
不明瞭な料金を提示する業者は避けるべきです。
対応の丁寧さ
問い合わせ時の対応が丁寧な業者は、施工後のトラブルにも柔軟に対応してくれる可能性が高いです。
電話やメールでの対応をチェックし、信頼できる業者を選びましょう。
地元の石材店も視野に入れる
大手業者だけでなく、地域密着型の石材店にも相談してみましょう。
地元の墓地事情に詳しく、費用面でも柔軟に対応してくれる場合があります。
私のおすすめ業者さん選び方法
- 自治体や墓地管理者に相談
- 自治体や墓地管理者に相談すると、信頼できる業者を紹介してもらえる場合がある
- 特に初めての墓じまいでは心強いサポートとなる
- 知人や親戚の紹介
- 実際に墓じまいを経験した人から業者を紹介してもらうと、より安心感がる
- オンラインで情報収集
- 墓じまいに特化した情報サイトや比較サービスも充実しているので、当サイト「50代からの終活ブログ」・【わたしたちの墓じまい】・お墓のミキワの墓じまい 全国対応16.5万円より・「いいお墓」などを利用して、情報を収集しましょう
まとめ:墓じまいは計画的に進めよう
墓じまいは決して簡単な手続きではありませんが、しっかりと計画を立て、信頼できる業者や供養先を選ぶことでスムーズに進めることができます。
まずはココカラ↓
墓じまいをするかどうか決める
家族とよく話あう
墓じまいをするなら、遺骨の移転先・供養先を決める
永代供養・納骨堂・自然葬(海洋散骨、樹木葬)などから選ぶ
業者さんに事前に見積もりをとって比較する
本記事で紹介した流れや費用、トラブル回避のポイントを参考にしてください。
墓じまいをして、海洋散骨(沖縄)が私の終活
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