「2025年問題」という言葉を聞いたことはありますか?
これは、日本社会が直面する大きな課題の一つであり、団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)となることで、医療・介護・社会保障などにさまざまな影響を及ぼすとされています。
高齢者の急増により、家族や社会全体の負担が増大することが予想されるため、今から備えておくことが重要です。
「終活」はもはや一部の人のものではなく、すべての人が考えるべきライフプランの一部になっています。
では、高齢化社会と終活はどのように関係しているのでしょうか?
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超高齢化社会に向かっているからこそ、終活の意義も高まってます
- 10年ごとの年齢層別人口割合
- 2025年問題の概要と影響
- 超高齢化社会に備えて終活が必要な5つの理由とやること
2025年から10年ごと:年齢層別人口割合
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人口の年齢層は下記のとおり3つに分類されてますが、当ページでは8つに年齢層を分類しました。
区分 | 年齢層 | 当ページでの表記 |
年少人口 | 0~14歳 | 0~14歳 |
生産年齢人口 | 15~64歳 | 15~24歳 25~34歳 35~44歳 45~54歳 45~54歳 |
高齢者人口 | 65歳以上 | 65~74歳 75歳以上 |
2025年、年齢層別人口割合
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- 総人口:約1億2,359万人
- 0~14歳(年少人口):約11.8%
- 15~64歳(生産年齢人口):約59.1%
- 15~24歳:約9.6%
- 25~34歳:約10.3%
- 35~44歳:約12.5%
- 45~54歳:約14.6%
- 55~64歳:約12.1%
- 65歳以上(高齢者人口):約29.1%
- 65~74歳:約14.9%
- 75歳以上:約14.2%
2035年、年齢層別人口割合
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ちなみに私も、高齢者人口に仲間入りです
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- 総人口:約1億1,244万人
- 0~14歳(年少人口):約10.9%
- 15~64歳(生産年齢人口):約55.3%
- 15~24歳:約8.5%
- 25~34歳:約9.5%
- 35~44歳:約11.1%
- 45~54歳:約13.1%
- 55~64歳:約13.1%
- 65歳以上(高齢者人口):約33.9%
- 65~74歳:約15.9%
- 75歳以上:約18%
2045年、年齢層別人口割合
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- 総人口:約1億880万人
- 0~14歳(年少人口):約10.1%
- 15~64歳(生産年齢人口):約53.5%
- 15~24歳:約7.6%
- 25~34歳:約8.6%
- 35~44歳:約9.6%
- 45~54歳:約11.6%
- 55~64歳:約16.1%
- 65歳以上(高齢者人口):約36.5%
- 65~74歳:約15.5%
- 75歳以上:約21%
2055年、年齢層別人口割合
とは言っても、300万人減少
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- 総人口:約9,500万人
- 0~14歳(年少人口):約9.5%
- 15~64歳(生産年齢人口):約52.0%
- 15~24歳:約7%
- 25~34歳:約8%
- 35~44歳:約9%
- 45~54歳:約11%
- 55~64歳:約17%
- 65歳以上(高齢者人口):約38.4%
- 65~74歳:約13.3%
- 75歳以上:約25.1%
平均寿命と健康寿命の予測
日本の平均寿命と健康寿命は、今後も延び続けると予測されています。
平均寿命とは、「0歳における平均余命」のこと
健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のこと
引用元:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
男女別の平均寿命と健康寿命の予測
年度 | 男性(歳) | 女性(歳) | ||||
平均寿命 | 健康寿命 | 差 | 平均寿命 | 健康寿命 | 差 | |
2025年 | 82.5 | 73.5 | 9 | 88.0 | 76.0 | 12 |
2035年 | 83.5 | 74.5 | 89.0 | 77.0 | ||
2045年 | 84.5 | 75.5 | 90.0 | 78.0 | ||
2055年 | 85.5 | 76.5 | 91.0 | 79.0 |
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健康寿命を延ばして平均寿命との差を縮めることができたら良いけどなぁ
高齢化の要因
日本の高齢化が進行する主な要因として挙げられるのは、内閣府の「高齢社会白書」によれば、以下の2つです。
- 年齢調整死亡率の低下による65歳以上人口の増加
- 医療技術の進歩や生活環境の改善により、年齢調整死亡率が低下し、65歳以上の人口が増加
- 少子化の進行による若年人口の減少
- 出生率の低下により、若年層の人口が減少し、相対的に高齢者の割合が増加
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無理に長生きさせられてる高齢者がいるのも事実
2025年問題とその影響
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2025年問題とは
- 団塊の世代(1947年~1949年生まれ)が2025年までにすべて75歳以上の後期高齢者となる
- 超高齢社会が到来し、日本の社会に大きな影響を与える問題
2025年問題による主な影響
影響分野 | 影響 | 結果 |
---|---|---|
医療 | 高齢者の医療費が増加 | 病院や診療所の負担が大きくなる |
介護 | 介護サービスの需要が急増 | 介護職員の人手不足が深刻化 |
年金・社会保障 | 年金受給者が増加 | 社会保障制度の維持が課題に |
労働市場 | 高齢化により働き手が減少 | 労働力不足が懸念される |
地域社会 | 高齢者の一人暮らしが増加 | 地域の支援体制が求められる |
特に、医療や介護の負担が増すことで、家族や社会全体に影響を及ぼす可能性が高いため、今から備えておくことが重要です。
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「高齢化社会」と「終活」ってどう関係あるの?
高齢化社会で終活が必要になる5つの理由:今すぐできること
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高齢化社会で終活が重要になる理由を5つの視点から解説します。
高齢者の単身世帯・老老介護が増えている
高齢化の影響で、一人暮らしの高齢者や老老介護(高齢者同士で介護をすること)が増加しています。
高齢者の単身世帯の推移(予測)
年 | 単身高齢者数(万人) |
2020 | 700 |
2030 | 900 |
2040 | 1,060 |
- 自分の最期を自分で決める必要がある(延命治療や介護の希望を整理)
- 財産管理を考えておかないと、トラブルが起きやすい
- 誰にも迷惑をかけない準備(エンディングノート、身の回りの整理)
認知症リスクが高まり、財産管理が難しくなる
高齢化とともに、認知症の高齢者も増加しています。
認知症の高齢者数の推移(予測)
年 | 認知症高齢者数(万人) |
2020 | 600 |
2030 | 830 |
2040 | 1,000 |
- 認知症が進行すると、銀行口座が凍結されることがある
- 遺言書を作成しておかないと、相続トラブルが発生する
- 判断能力が衰える前に、財産管理の方法を決めておくことが重要
墓じまい・無縁墓の増加
少子高齢化により、お墓を継ぐ人がいない問題が深刻化しています。
墓じまい(改葬)件数の推移
年 | 墓じまい件数(件) |
2010 | 60,000 |
2020 | 110,000 |
2030 | 150,000(予測) |
墓じまいのご相談ならコチラ→【わたしたちの墓じまい】
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- お墓を継ぐ人がいないなら、早めに墓じまいを考える必要がある
- 新しい供養の形(海洋散骨、樹木葬、納骨堂など)を選ぶこともできる
- 親族と話し合い、トラブルを防ぐことが重要
社会的な孤立を防ぐため
高齢になると、仕事を辞めたり、友人が減ったりして社会的に孤立しやすくなります。
交友関係がほぼない高齢者の割合
年代 | 男性 | 女性 |
60代 | 15% | 10% |
70代 | 25% | 18% |
80代 | 40% | 30% |
- 孤立すると心身の健康を害しやすい
- 終活を通じて、人とのつながりを持ち続けることができる
- 趣味やボランティア活動に参加することで、生きがいが生まれる
医療・介護費の増加に備える
高齢者の増加に伴い、医療・介護費の負担が大きくなっています。
高齢者医療費の推移
年 | 医療費(兆円) | 介護費(兆円) |
2020 | 17.6 | 10.5 |
2030 | 21.4 | 15.0 |
2040 | 25.0 | 20.0 |
- 老後の医療・介護費を見積もり、貯蓄計画を立てる
- 延命治療の希望を明確にしておく
- 介護施設の種類や費用を把握しておく
高齢化社会に備える終活:シンプルにやるべきこと5つ
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医療・介護・財産・供養・お墓・デジタル終活・エンディングノート"
高齢化社会の中で、自分らしく生き、家族に迷惑をかけないためにできることが「終活」です。
「何をすればいいかわからない…」と思う方のために、シンプルにやるべき終活の5つのステップを紹介します!
介護や医療の希望を決める
高齢化が進むと、多くの人が介護や医療の問題に直面します。
いざというときに、自分がどんな介護を受けたいのか、延命治療を希望するのかを決めておきましょう。
- 介護が必要になったら「自宅」か「施設」か?
- 認知症になったら財産管理はどうする?
- 延命治療は受けたい?それとも自然に任せる?
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財産・相続の整理をする
高齢化社会では、相続をめぐるトラブルが増えています。
「何がどこにあるのかわからない」状態を防ぐだけで、家族の負担を大幅に軽減できます。
- 預貯金・不動産・証券・保険をリスト化
- 相続の意向を決める(遺言書を作成すると確実)
- 不要な契約(サブスク・クレカなど)を解約
お墓・供養の準備をする
高齢化が進むと、「お墓を継ぐ人がいない」「墓じまいをどうするか」という問題が増えます。
終活の一環として、早めに供養の方法を考えておきましょう。
- 家族がお墓を継ぐことができるか確認
- 墓じまいを検討し、永代供養・樹木葬・海洋散骨などの選択肢を調べる
- 自分が望む供養方法を家族に伝える
墓じまいのご相談ならコチラ→【わたしたちの墓じまい】
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デジタル終活をする
スマホやPCにたくさんの情報を残したまま、万が一のことがあったら…?
家族がログインできずに、解約や手続きができなくなるケースが増えています。
- スマホやPCのパスワードを管理(メモを保管 or 信頼できる人に伝える)
- SNS・ネット銀行・サブスクの整理(不要なものは解約)
- 見られたくないデータを削除
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エンディングノートを作る
終活の最大のポイントは、自分の意思を明確にしておくことです。
- 介護・医療の希望を書く
- 財産リスト・相続の考えをまとめる
- お墓や供養の希望を記録する
- 家族・友人へのメッセージを残す
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まとめ:高齢化社会だからこそ、終活は必要
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高齢化が進むと介護・医療・相続・お墓・デジタル遺産など、考えなければならないことが増えます。
しかし、今のうちから準備を進めておけば、安心して自分らしい人生を送ることができます。
- 介護・医療の希望を決める
- 財産・相続を整理する
- お墓・供養の準備をする
- デジタル終活をする
- エンディングノートを作る
終活は「自分の死後の準備」だけではなく「人生の後半をどう生きるか」という視点でも重要になってきています。
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やってみたいこと・行ってみたい場所・・何か思い浮かびましたか?
終活全般に関してのお困りごとはコチラ→ 終活と相続のまどぐち
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そもそも終活って何のためにするの?
「自分の人生を自分で決めるため」と「家族の負担を減らすため」に行います。
高齢化が進むと、介護・医療・相続・お墓の問題が避けられません。
終活をしておくことで、「家族が困らない」「自分の希望通りの最期を迎えられる」というメリットがあります。
終活はいつから始めるべき?
50代からのスタートが理想です。
特に50代になると、親の介護を経験したり、自分自身の老後について考える機会が増えます。
「もっと早く準備しておけばよかった」と後悔しないためにも、元気なうちに少しずつ進めるのがポイントです。
終活は何から始めればいいの?
まずは「エンディングノートを書く」ことから始めましょう。
エンディングノートには、以下のような内容を書いておくと便利です。
- 介護・医療の希望(延命治療の有無、施設or在宅介護など)
- 財産のリスト化(銀行口座・保険・不動産など)
- お墓や供養の希望(墓じまいをするか、樹木葬・海洋散骨を選ぶか)
- デジタル遺産の整理(スマホ・SNS・ネット銀行のIDやパスワードなど)
「高齢化社会だからこそ必要な終活」とは?
介護や医療の準備、相続の整理、デジタル終活が特に重要です。
高齢化が進むと、以下のような問題が発生しやすくなります。
- 介護や医療の希望を伝えていないと、家族が困る
- 財産の整理をしないと、相続トラブルが起こる
- デジタル遺産(スマホやネット銀行)が放置されると、家族が解約できず困る
これらを未然に防ぐために、終活を進めることが大切です!
終活をすると家族はどんなメリットがあるの?
迷いや負担が減り、安心して見送ることができます。
終活をしていないと、家族は「どうすればいいかわからない…」と悩みながら、介護や葬儀、相続の決断を迫られることになります。
- 介護や医療の希望が決まっていれば、家族は安心
- 財産が整理されていれば、相続トラブルを回避できる
- お墓や供養の準備をしていれば、家族の負担が減る
「元気なうちに準備しておいてくれて助かった」と家族が思えるように、早めの終活を!
終活をすると「死」を意識してしまいそうで怖い…
終活は「より良く生きるための準備」です。
終活というと「死の準備」と思われがちですが、本当の目的は、「これからをどう生きるか」を考えることにあります。
- お金や相続の準備が整っていれば、老後の不安が減る
- 介護や医療の希望を決めておけば、家族と安心して暮らせる
- 供養の方法を決めておけば、「お墓の心配」をせずに済む
終活をすることで、「これからの人生をもっと楽しもう」と前向きになれます!
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